無添加住宅®の基準
無添加住宅ではお客様のご予算、ライフスタイル、健康的な住まい方へのご関心度や、化学物質に対する症状などにあわせて3つのタイプをご用意いたしました。シックハウス症候群の方に対応し、健康な方にもおすすめする推奨使用のSタイプ。化学物質過敏症の方にも対応するCタイプ。様々な設備も取り入れやすいRSタイプです。
Cタイプ
人体に有害な化学物質を極限まで排除し、化学物質過敏症の方でも、住める住宅。プラスターボードすら使用せず、徹底的に天然素材にこだわった仕様です。
Sタイプ
天然素材を極力使用し、人体に有害な化学物質を少なくした、シックハウス症候群の方でも快適に住むことが出来る住宅。また、室内環境だけではなく、外観や外壁の仕様についても独自の考え方を取り入れた無添加住宅本部が推奨する仕様。
RSタイプ
室内環境を無添加住宅の標準仕様Sタイプに近づけた、シックハウス保証物件※1と同等の住宅。室内の空気環境だけはこだわりたいという方にお薦めで、新築の家に入られた時の空気感の違いを感じて頂ける仕様。
RSタイプについて、下記の外部仕様を無添加住宅では推奨します。
- 屋根材:無添加住宅で販売している「クールーフ」
- 外壁仕上げ:無添加住宅で販売している外壁材「MOCOE」または「無添加住宅オリジナルしっくい」
- 断熱材:無添加住宅で販売している断熱材「炭化コルク」「ウッドファイバー」
- サッシ周り:無添加住宅の施工マニュアルに基づく「サッシ用水切り」の使用
- ※1:シックハウス保証とは…
- 無添加住宅が定めた基準で建築された家にご入居されたお客様において、無添加住宅施工代理店からの完成引き渡し後3年以内に、シックハウス症候群を発症した場合、症状が改善するまでメンテナンス(再工事)を保証するものです。
「無添加住宅認定制度」について
完成した建物の検査を行ない無添加住宅を認定する制度です。
合格した建物には、お客様の希望により、(株)無添加住宅より認定書を発行させていただきます。
「無添加住宅出荷商品証明書」について
「無添加住宅出荷商品証明書」とは無添加住宅を建築する際、使用された資材が、間違いなく(株)無添加住宅から出荷されたことを証明する文書です。お客様より施工代理店へ出荷商品証明書発行を依頼してください。(株)無添加住宅より無添加住宅出荷商品証明書を発行させていただきます。
無添加住宅®の特性
健康に暮らすために選んだ自然の素材は施工後も呼吸し、それゆえ私達の健康を守ってくれるのです。また、年月と共に工業化建材は劣化しますが、天然素材は風合いのある美しさを増し、次の世代でも愛着を持って接していただけます。これら天然素材の特性をご理解いただいたうえで無添加住宅をお考えいただければ幸いです。
1. 〔床鳴り・隙間の可能性〕〔色ムラがあること〕〔色の変化〕
無垢材のフローリングは湿気や乾燥により伸縮しますので、床鳴りする場合があります。湿度の低い季節には多少の隙間が空くことがあります。特に床暖房を設置する場合は注意が必要です。また、天然の木材ですので、色・柄の違いや多少の色ムラもあります。更に、天然の木材は使い込むことや陽焼けによって変色して行きます。この変化こそが風合いを楽しむと言うことに他なりません。
2. 〔過度の加湿や乾燥に注意〕
無添加住宅®の集成材は米のりで接着していますので、過度の加湿や乾燥によって、ごくまれに割れが生じる場合があります。
3. 〔しっくいと木材との隙間〕
しっくいと木材の間にはほとんど必ずといっていいほど隙間ができます。これは無垢の木材が縮んだことによるもので、決して欠陥ではありません。壁全体が剥がれ落ちたりすることもありません。
4. 〔しっくいの限度と除湿〕
しっくいには吸湿作用がありますが、保水能力を超えた場合は結露を起します。室内での加湿器の多用はお控えください。特に引渡し時期によっては、しっくいの中の水分が完全に放出していない場合がありますので、充分な除湿を行ってください。
5. 〔しっくいの味わいと汚れ〕
しっくい壁は10年以上経過すると味わいが出てくると共に、場所によっては目立つ汚れが出てきます。
6. 〔石の色ムラ・ばらつき〕
無添加住宅®で使用する石は自然石ですのでロットによっては、色ムラや形にばらつきがあります。補修用にその時に使用した材料を、少し買置きされることをおすすめします
7. 〔虫の可能性〕
無添加住宅®で使用する材料は防虫処理をしておりませんので、まれに下記のような虫が発生します。
●キクイムシ・シバンムシ:これらは木に発生する虫です。この様な虫はホウ素系の水溶液を浸透させて殺虫します。
●チャタテムシ:薬材に弱い虫です。人に害を及ぼすことはありません。こまめに掃除と除湿をすることで減ります。しっくいが乾燥していない時などに発生します。
大量に発生した時はアルコールなどでその場所を清掃します。
●シミ:これも薬などに非常に弱い虫です。ほこりなどを食べる益虫とされています。
これもこまめな掃除や古いタンボールなどをかたづけると発生しなくなります。
※木製品については、出荷前に冷凍殺虫を行なっております。
8. 〔カビの可能性〕
無添加住宅®で使用する材料には、防腐・防カビ剤などは使用しておりません。このため、室内空気環境によってはカビが発生することがあります。カビの発生は室内の湿度、温度が上がっていたり、汚れていることを表しているバロメーターとお考えください。新建材には体に悪い防カビ剤などが入っており、人に悪い環境になってもわからないことがあります。カビを見つけたら風通しを良くし、清掃を行なうとほとんどの場合なくなります。
以上のように無添加住宅で使用する天然素材は、工業化建材とは比べものにならないほどの特性があります。ご了承ください。
有機物である木などの植物は、虫や菌などの外敵から自分の身を守るため、天然の毒を持っています。これは構造材には最適ですが、健康な人にとっては害がなくても、シックハウスや化学物質過敏症の人にはなんらかの影響が出るかもしれません。
一方無機物は生命活動に関わっていなため、毒をもつ必要がなく、重金属や放射物質を除けば、人間には無害です。
無添加住宅で使用する漆喰は、無機物である消石灰に麻スサやのりなどを混ぜたもので、自然の内壁・外壁材です。
漆喰の特徴
調湿性能: 結露しない。微細な多孔質の素材であるため、優れた吸湿・放湿性があります。空間の湿度を適度に調節することで結露を防止し、建物の耐久性を維持します。
耐火性能: 火に強い。建築基準法第2条第9号基準に適合。 ほとんど無機の不燃性の素材で構成された防火材です。化学建材のようにダイオキシンなどの有害ガスが発生することもありません。昔の城や蔵が漆喰で塗られていたのも、漆喰が火に強いからなのです。
抗菌性能: カビ・ダニに強い。漆喰は強アルカリ性のため、有機物を分解する殺菌機能があります。主成分の消石灰の作用により、細菌の生育・増殖を抑え、カビやダニの発生を防止します。
安全性能: 高い安全性。シックハウス症候群の原因で一つであるホルムアルデヒドやVOC発揮性有機物(トルエン、キシレン等)を放出することはありません。また、固まった漆喰の成分は炭酸カルシウムなので人にとって最も親和性のある、食べられるくらい安全な物質と言えます。
防汚性能: 汚れが付きにくい。漆喰の成分の炭酸カルシウムは静電気を溜めない安定した物質といわれています。その為、ほこり等が付きにくいので、汚れずその白さを長期に保てます。
意匠性能: 感じがいい、白い輝きと質感。漆喰壁には独特の風合いと質感があります。経年変化しても、いつまでも飽きのこない外観やインテリアを演出します。
漆喰の使用例
オリジナル漆喰の特徴
無添加住宅の『オリジナル漆喰』は、良質で白度の高い高知産の石灰岩を使用し、化学物質を使用せず、独自の改良を加えた、耐久性・安全性・意匠性も抜群の画期的な漆喰です。また、施工性も向上。誰もが簡単に施工でき、その仕上がりはまるで職人技の美しさです。